透明なステンレス、風も通す光も透す

オペラの華やかさを花びらにたとえ、宙に浮いているかのごとく表現したい。このオブジェは「風も通す光も透す」ステンレスを実現した作品です。1枚の花びらサイズ1000x1700mmの極薄ステンレス板(厚み0.3mm)に精密加工専門メーカーで微細な孔を無数に開け、ノイエス/チタンゴールド色を付けて4枚の花びらを制作しました。1993年にオーナーのオペラホールに設置された「花信風」は空気の対流で密かに回転し、ステンレスは風に舞う花びらとなりました。

作品   プライベートオペラホール天蓋 「花信風」
設置場所      千葉県野田市
アーティスト   坂上直哉
竣工年   1993年
製造工程   SUS304BA+片面梨地エッチング+貫通エッチング+両面ノイエス/チタンゴールド


成田国際空港サテライトの広大な空間に開花していく三つの花で日本の美を表現するため、「花信風」を発展させて大輪の花の制作に取り組みました。この作品は、1枚の花びらサイズ1219x2800mmの極薄ステンレス板(厚み0.4mm)にフォトエッチングで直径1mmの孔を約200万個開け、ノイエス/チタンゴールド、ニッケルシルバー、ミスティブルーの3種類の色をつけたものです。2006年に成田国際空港のサテライト空間に新たなステンレスの美が現れました。

作品   オブジェ 「時の花」
設置場所   成田国際空港 第1旅客ターミナル 第5サテライト
アーティスト   坂上直哉
竣工年   2006年
製造工程

  SUS304H+片面梨地エッチング+貫通エッチング+両面ノイエス/

         チタンゴールド、ニッケルシルバー、ミスティブルー

ノイエス/チタンゴールド
ノイエス/チタンゴールド
ノイエス/ニッケルシルバー
ノイエス/ニッケルシルバー
ノイエス/ミスティブルー
ノイエス/ミスティブルー